治療の流れ
患者さまの血液を採取し、そこから単核球という成分を取り出す(アフェレーシスという透析に似た方法で行う。3時間ほどかかるが、体への負担はほとんどない)。
このとき、メモリーT細胞(樹状細胞が認知した情報を記憶として残しておく細胞)も同時に作り出す。
- 1. 単核球を樹状細胞に分化させる
- 2. 樹状細胞に米国メリーランド大学と共同で開発した、特殊なアジュバント※を混入させ、 3. 樹状細胞を活性化させる。(※アジュバント:がん細胞を認知する免疫のはたらきを強化する成分)
- 4. CTスキャンで確認しながら、樹状細胞を注射器でがんのしこり1個1個に打ち込む。
- 5. メモリーT細胞を静脈から入れる。
- 6. 樹状細胞を打ち込んだがんにトモセラピーという最新の次世代型放射線治療装置で放射線を高精度照射する。
- 7. 再度、樹状細胞をがんのしこりに打ち込んでいく。
※すべて外来で治療を行っており、入院の必要はございません。